健康診断の結果で腎機能の異常値があったあなた。放置していると慢性腎臓病(CKD)等に悪化すると人工透析など取り返しのつかない事になります!まずは、下記の表とあなたの数値を比較してください。
目次
あなたの検査数値は?
基準範囲 | 保健指導(生活習慣改善) | 医療機関へ | ||
尿たんぱく(参考値) | 陰性(-) | ** | 再検査 弱陽性(±) | 即受診 陽性(+/2+/3+) |
尿酸(UA)(mg/dL) | 1.5~7.0 | 7.1~7.9 | 生活改善で数値が改善しなければ受診 8.0以上 | ただちに受診 1.5未満 |
異常なし | 軽度異常 | 要経過観察・生活改善 | 要治療・要精密検査 | ||
尿潜血反応 | (-) | (±) | (+) | (++)
以上 |
|
血清クレアチニン <酵素法>(mg/dL) | 男 | ~1.00 | 1.01~1.09 | 1.10~1.29 | 1.30~ |
女 | ~0.70 | 0.71~0.79 | 0.80~0.99 | 1.00~ |
そもそも腎臓とは?

腎臓は、握りこぶしくらいの大きさで、そら豆のような形をしていて左右に1つずつあります。
血液をきれいな状態に保つためのろ過装置をもつ、体内の浄化工場のようなものです。
そこでは、糸球体という毛細血管が糸くずのように詰まった直径0.2ミリ程度のかたまりが、腎臓1つに約100万個もあり、これがフィルターの役割をしています。
全身から送らて来た血液をろ過し、水分と老廃物に分け、必要なものは再吸収して体内へ蓄積する働きがあります。
尿蛋白・尿潜血・血清クレアチニンとは?
尿蛋白
尿中のたんぱくの有無を調べます。腎臓や尿細管の病気(糸球体腎炎・ネフローゼ症候群)や糖尿病などで陽性になります。基準値は(-)です。
尿潜血
尿中に混じるごく微量の血液の有無を調べます。腎炎・尿道炎・尿路結石・膀胱炎などで陽性になります。基準値は(-)です。
血清クレアチニン
クレアチニンは腎臓から排泄されるので、腎機能の指標となります。従って腎機能の状態を調べます。高値は腎機能障害の疑いがあります。基準値は男性1.00mg/dL以下。女性は0.70mg/dL以下。
慢性腎臓病(CKD)とは?
CKD(Chronic Kidney Disease)は、慢性的に経過する全ての腎臓病の事を言います。
腎臓内部にある糸球体が炎症を起こし、血液を十分にろ過できなくなった状態を言います。
症状
- 夜間に何度もトイレに起きる
- 靴や指輪等がむくみできつくなる
- 立ちくらみや貧血がおこる
- 倦怠感:疲れやすく常にだるい
- 少し歩いただけで息切れする
上記のような自覚症状が現れた時は、CKDを疑います。
原 因
- 肥満
- 糖尿病
- 高血圧
- 脂質異常症
上記が原因でCKDに移行し、腎機能が低下します。
↓
→①動脈硬化が進行→脳卒中・心臓病など
→②末期腎不全→透析治療へ移行します

腎臓の病気を予防・改善のポイント
外食の塩分
飲酒
減塩の工夫
タバコ