健康診断の結果、血圧の項目の収縮期血圧・拡張期血圧の数値に異常があったあなた。気にしているだけではダメです。今すぐ改善に努めましょう

目次
あなたの検査数値はいくつ?
基準範囲 | 保健指導生活習慣指導) |
医療機関へ |
||
生活習慣を見直しても改善しない場合は受診 | すぐ受診 | |||
収縮期血圧(mmHg) | 130未満 | 130以上 | 140以上 | 160以上 |
拡張期血圧(mmHg) | 85未満 | 85以上 | 90以上 | 100以上 |
血圧とは?
血圧とは、心臓が動くこと(拍動)により血液が血管(動脈)の壁を押す圧力のことです。
収縮期血圧とは、心臓の収縮で最高に達した時の事で、一般的には血圧の上が・・・と表現したりします。
拡張期血圧とは、心臓の拡張で最低になった時の値です。心臓が血液を送り出した時の値で、よく血圧の下・・・と表現したりします。
血圧は、循環器(心臓、血管)の異常のほかに、腎臓や内分泌、代謝系の異常を知る手がかりになります。
太ると高血圧になりやすいの?

どうして太ると(肥満)血圧が高くなるのでしょう?
それは、肥満になることにより、血液量が増え、血管が収縮し、血管の壁が傷つくからです。
肥満の人の高血圧の発症率は、正常な人(肥満でない人)の約2~3倍と言われています。
高血圧症が危険な訳
高血圧が進むと動脈硬化が進み、血栓ができやすくなります。
その結果、脳卒中や心臓病、慢性腎臓病(CKD)などのリスクがたかまります。
高血圧の原因
- 肥満
- 塩分の過剰摂取
- 加齢
- 喫煙
- 遺伝など
動脈硬化が進むと
- 血管が傷つく
- 血管の弾力性がなくなる
- 血管が硬くもろくなる
その結果 → 血栓が出来やすくなる →脳卒中や心臓病、慢性腎臓病(CKD)などに繋がる。
注意が必要な早朝高血圧
健康診断や病院、クリニックなどで測定した時の血圧が正常値でも、家庭で朝血圧を測った時の血圧が135/85mmHg異常の場合を早朝高血圧といいます。
この場合、将来の脳卒中や要介護リスクが高くなる可能性がるので要注意です。
日々の血圧値の記録が大事

自分の血圧がどれくらいあるか?家庭で毎日測定して記録しておく事で、日常生活における血圧が把握でき、自分の血圧の特徴が見えてきます。
常に家庭で血圧を測ることで、135/85mmHgの値を超えていないか知ることができます。
脳卒中や心筋梗塞の発症リスクが高まる危険な状態の135/85mmHgの数値を頭に入れておくことで、医師への相談ができリスク回避ができます。
血圧計と血圧の測り方

血圧計は指や手首で測定するものなど、いろいろなタイプが販売されています。
日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2014」を参考にすると、血圧計は上腕に巻くタイプを推奨しています。
血圧の測り方
- 血圧計を上腕に巻く(カフは出来るだけ心臓と同じ高さが望ましい)
- 座ったまま1~2分安静にする
- 2回測定して平均値をとる
測定する時間帯
【朝】起床後1時間以内に、トイレを済ませ、朝食、朝の服薬前に行います。
【晩】寝る前に測定します。
高血圧を予防・改善するためのポイント
食生活改善
減塩の工夫
外食の塩分
飲酒
タバコ