
男のボディケアで最も基本になるのは汗と乾燥の対策です。
40代中年男でも清潔感あふれる爽やかな中年男性をめざすなら手抜きはできません!
・汗は体臭の元
汗は男の身体の悩みでも大きい悩みになります。
汗をかくのは暑い夏だけではなく、最近では冬でも電車内や会社、外出先の屋内などさまざまな環境によります。
よって、一年中汗をかいてしまっている訳ですね。
そもそも汗はなんでかくのか?そんな疑問も浮かんできますが、汗は人間の体温調節のためには必要不可欠なものです。
・汗が臭うメカニズム

人の体温調によりでてきた汗は、皮膚表面のアカやほこり、皮脂と混ざりあうことで細菌を発生させます。
その細菌が分解、酸化の過程を経て脂肪酸やアンモニアなどの、あの嫌なにおいの臭い物質を発生させてしまうのです。
これが体臭の原因になります。
また、最近の日本人の食生活は欧米化しており、高脂肪食をよく食べる傾向にあり、そのため皮脂腺を通して皮膚面に皮脂を分泌しやすくなっています。
その結果、体臭を発生しやすい体質になっているのです。
したがって、汗に対する管理は、「体臭ケア」の第一歩と言えるでしょう。
・男の汗をかきやすい部位

前項で汗は皮膚面の皮脂やアカ、ほこりと混ざりあって細菌を繁殖させ、あの嫌な臭いを発生させる大元になる説明をしました。
それならば、われわれ中年男性の汗や皮脂が特に出やすい身体の部位がわかれば、体臭のケアをしやすくなります。
ここで紹介する部位は、汗がでやすく特に気を付けたい部位なので、しっかり覚えてしっかり汗ケアをしましょう。

①頭・額・耳の後
頭や額に汗をかくのは脳に熱をもたせないための自然と汗をかきます。
また、外的要因で髪に付着する悪臭もあれば、頭皮の皮脂を細菌が分解する際に生じる臭いもあります。
耳の後ろは、加齢臭の原因とされるノネナールが発生しやすいので加齢臭がします。
(※ノネナールとは=皮脂腺の中で脂肪酸と過酸化脂質が増加し結びつき、分解・酸化される過程で発生する。
ろうそく臭や古書のようない匂いに、個人の体臭が混じり合い強烈な臭いを発生させる)
頭部にしても、脇の下にしても、耳の後ろにしても、汗による臭いを発生しやすい場所なので、しっかりとした臭いケアをしましょう。
②腋(ワキ)
脇の下には、アポクリン腺とい大きな汗腺があつまっており、特殊なニオイ物質が分泌されます。
③首筋・背中・足裏
首筋には太い静脈が走っているので、血液に熱をもたせないように汗をかきやすい場所になります。
また背中~腰にかけても体温調節のために汗がよく噴き出ます。
足裏はご存知の通り、靴や靴下による通気性の悪さは天下一です。
とくに合皮やビニール素材の靴などは通気性が悪いため、汗をかきやすく臭いの度合もきついですね。
・いい汗と悪い汗

汗と一言で言っても、いい汗と悪い汗の2種類があります。
良い汗は、サラサラ汗。
悪い汗は、ネバネバ汗。
サラサラ汗は、体温調節機能を果たす水に近い汗。
ネバネバ汗は、体内の貴重なミネラル分を含んだ蒸発しにくい悪い汗になります。
良い汗をかくにはどうすればよいのか?それは運動をよく行い、汗をかく。
そうすることで、汗腺の機能が鍛えられ、質の良い汗をかけるようになります。
・洗いすぎは逆に体臭を強める
よく体臭をなくそうと一日に何回もシャワーを浴びたりして、これでもかとばかりに体を洗う男性って少なくないですよね。
そんなに洗ってもあの嫌な臭いはそう簡単には消えません。
逆に体臭は強くなってしまいます。
それは、腸内にいる善玉菌・悪玉菌と同様に皮膚面にも両者の菌が存在します。
皮膚にいる善玉菌は表皮ブドウ球菌といって、皮膚面に悪玉菌がはびこるのを防ぐ常在菌の一種です。
なので、体を洗いすぎると、この善玉菌がいなくなってしまい、悪玉菌が皮膚表面を覆ってしまうと悪臭を放ってしまいます。
その状態に汗をかいてしまうと、悪玉菌はさらに繁殖してしまい悪臭はさらに強烈になってしまいます。
これが悪臭の原因ですので、洗いすぎには注意が必要です。
男の汗対策は、まちがったケアで更に臭いがきつくなります。
しっかりとした汗対策で乗り切りましょう。